受信レベルを考慮して素子数を考える

札幌のアンテナ工事業者

素子について

素子アンテナとは、アンテナの中でも最も多く設置されてきたメジャーな形で、八木式アンテナと言っていて、下記画像の赤丸で囲った部分を素子といいます。また、素子のことを「エレメント」とも呼ばれます。

一般的に素子アンテナは、14素子~26素子があり、この素子が多ければ多いほど感度が良くなるとされています。写真(上)のアンテナは、素子が16本ですので16素子アンテナとなります。
基本は、一般家庭用と共同受信用に分類されていて、特に電波の受信が悪い地域用にパラスタックアンテナといわれる素子数が非常に多いアンテナも市販されています。
目の前に建物や山があったり、テレビ電波の送信所から離れていたりする地域(弱電界地域)ですと、このようなパラスタックアンテナを使用する。または、ケーブルテレビで受信することになりますが積丹半島など山と送信所から離れていることを考慮すると電波受信できないときなどが判断材料となります。また、ビルの合間で受信するときなども同様となります。
パラスタックアンテナは、素子が多くなればなるほど性能は良くなりますが、その代わり風や雪から被害を受けてしまうリスクがあり、しかも面と重量が大きくなるため、強度的に弱くなるという問題や雪の重みで倒壊してしまうリスクもあり北海道では、あまりオススメできない場所も少なくない。
その代わりに、風や雪の影響などを考慮すれば、最近多くなってきた平面アンテナの方が壁にそのまま取り付けられるので優れていると言えます。

素子が多いほど受信レベルが高くなる理由

素子が多いほど受信レベルが高くなる理由は、アンテナの受信能力が向上するからです。
アンテナの素子は、電磁波を受信するための要素です。素子の数が多いほど、より多くの電磁波を受信することができます。受信した電磁波は、素子を通じて電気信号に変換され、それが受信機に送られます。
素子が多いアンテナでは、広い範囲の電磁波を受信することができます。これにより、弱い信号や複数の信号をより正確に捉えることができます。例えば、電波の送信元が異なる複数のチャンネルからの信号を受信する場合、素子が多いアンテナはそれらの信号を同時に受信することができます。
また、素子が多いアンテナは指向性が向上する傾向もあります。指向性とは、アンテナが特定の方向からの電波をより強く受信する能力のことです。素子が多いアンテナでは、複数の素子が協力して特定の方向からの電波を集めることができます。
ただし、素子の数が多いからといって必ずしも受信レベルが高くなるわけではありません。アンテナの設計や素子の配置、周囲の電磁環境なども影響します。したがって、アンテナを選ぶ際には素子の数だけでなく、アンテナの特性や性能を総合的に評価する必要があります。

アンテナには素子が必須なのか?
一般的に、アンテナには素子が必要です。アンテナの素子は、電波の受信や送信を行うための装置です。素子は電波エネルギーを受け取り、それを電気信号に変換する受信素子と、電気信号を電波エネルギーに変換して送信する送信素子の2つの主要なタイプがあります。
受信素子は、受信機やテレビなどの機器に電気信号を供給する役割を果たします。一般的な受信素子としては、ダイポールアンテナやループアンテナなどがあります。これらの素子は、受信した電波を効果的に捕捉し、電気信号として機器に送ることで正確な情報の受信が可能となります。
送信素子は、送信機や通信機器などで使用されます。送信素子は電気信号を電波に変換し、周囲に放射する役割を果たします。送信素子としては、ダイポールアンテナやパラボリックアンテナなどが一般的に使用されます。これらの素子は、電気信号を効果的に電波に変換し、適切な方向性や放射パターンを持つことで効率的な送信が可能となります。
アンテナの素子は、特定の周波数帯域や応答特性に最適化されています。これにより、特定の周波数の電波を効果的に受信または送信することができます。素子の形状や配置、サイズなどは、アンテナの性能や特性に影響を与えます。
したがって、アンテナには素子が必要であり、適切な素子の選択と配置が重要です。素子の種類や特性は、使用する周波数帯域や用途に応じて選ばれる必要があります。


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